カーッ
毎朝おはようとかおやすみとかしょーもないことで連絡してくる客に「殺すぞ」と思いながら「おはよ〜(人´∀`*)」と送っている時の私は、天使だと思う。心と文字でキレてるから、対面した時優しく接せるわけなのです。
しかしながら、好きな人からおはようとかおやすみとわ自発的にメッセージを送ってもらったことがない人生なので、虚無です。
しょうがない夢追い人
「しょうもない夢追い人」というタイトルでないだけ、まだ相手に愛があるんだと思う。この歌の主人公も私も。
PVの衣装を見る限り、女の子は大学生のようだ。まだ大学生なら、相手が「しょうがない夢追い人」でもいいでしょ……と思いますけどね。
「企業がなぜガクチカを聞くかご存知ですか?暗に成功体験を聞いているんです。努力や挑戦をしたことがないから、人生が挫けるような失敗の体験がなくて、無駄にプライドが高くて自分はいつか成功出来ると勘違いしてる痛い人なんて、いらないですよね」
というようなことを、同業の女の子が言っていた。これがわからない人だから就活で落ちまくっていたんだろうなぁ、と思う。(まあ内定が沢山あればえらいってこともないですけどね、内定の中から当たり引かずに1番のゴミを選んで鬱退職した私が1番のゴミです。)
でも、「それなのにあなたが好き」という結論を変えられないこちら側に、きっと落ち度があるんだと思います。マッチングアプリで恋に落ちられる人達みたいに、誰のことでもすぐ好きになれるように生まれてきたかった。
慾
元吉原は現在の人形町にある。人形町という地名は、浄瑠璃の人形を制作していた街であったことから付けられた、というのが通説である。しかし、吉原で客を取る年齢に達していない禿の子達を見た人達が人形町と名付けたのだと言う人もある。
人形になりたかった。人形はなんの欲も持たず、主人に愛玩されるためだけに存在できるから。
人間は欲があるから、完璧に美しくはなれない。食べた後吐いたって、食欲を消したことにはならない。でも、ロリィタを着て、食べたものを全て吐いていた頃の私は、人形のように美しかった。(と、思いたい)
雪華綺晶になりたかった。何にも傷ついていませんよ、という顔でケラケラ笑いながら、人を傷つけることに鈍感であることを許されていたかった。操り人形を操る側になってみたかった。
糸が切れた操り人形は、もう動かない。それが今の私なのかもしれない。
熱
去年の今頃、毎出勤会いに来てくれていたお客さんは3ヶ月目くらいで自己破産した。
去年のクリスマスからもう20回以上通ってるお客さんに今日数万円チップで貰った。
2週間に1度岩手からはるばる会いに来るお客さんはいつ切れるんだろう。
皆、お客さんと嬢の関係だから熱心に通ってくれるんだな、と、かつてお客さんだったのに外で会ってから熱が冷めてしまった君を見ていると思う。
もう二度と店外はしないという、戒め。