愛玩条約

先生は私を「可哀想で可愛い、痛々しくって愛おしい」と言った

梔子

友人が、友人の好きな男と旅行に行っている時、私は好きな人に約束をすっぽかされて虚無になっていた。友人達が旅行後に解散したあとまた会っている時、私は場末の店でクソ客たちの接客をしていた。

 

なぜ、ここまで天と地の差のある休日を過ごさないといけないのか、あまりの虚無感に手首を切りたくなったが、「手首を切ったら時給下げるからね」と店長に釘を刺されているので手首も切れず、無理になっていた。

 

「他人と比べるから幸せになれない」というのは一理あるけど、比べたくなくても目に入る形で自慢され続けて、一方こちらは「アレ」(言語化するとあまりにも辛くなるのでこう書きます)なのを鑑みると、惨めにならざるを得ない。

 

「デートに行きたい」とか「一度くらいは旅行に行きたい」とか、私も言えたらいいのに。断られ続けているとさらに辛くなってきて、言えなくなってしまった。

 

恋人なのに、なんでこんなに遠慮をしないといけないのか↔好きな人に負担を感じさせたくない

 

私が我慢したら、上手くまわるけど、そうしたら私って居ないのと同じじゃん…とか、くだらないゲームに割く時間があるのに私に割く時間がないのは、つまり私はそのゲーム以下のくだらない存在なんだなぁ、とか考えていたら声が出なくなったので、あーあって感じです。